ラベル NASCAR101 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル NASCAR101 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年7月12日日曜日

NASCAR 観戦ポイント②

 NASCAR観戦ポイントパート2


今回はトラックについて紹介します。
NASCARを知らない人から見るとNASCARは同じところをぐるぐるしているだけに見えがちですが実はたくさんの種類のレーストラックがあります。オーバルやロードコースなど様々なレーストラックでレースし各トラックにドライバーの得意不得意があったり、どこでも速いドライバーなど様々で見どころの一つとなっています。

 ショートトラック

まずはオーバルコースでもショートトラックと呼ばれるトラックから紹介します。
NASCARカップ戦の中で最小と言われているマーティンズビルスピードウェイ。1周の距離は約0.5マイル(846メートル)です。バンクは12度と浅く設計されています。形がペーパークリップに似ていることからペーパークリップとも呼ばれることもあります。また、勝者には時計がトロフィーの代わりに贈られます。
次もショートトラックに分類されるブリストル。カーズを見た人は知っているのではないでしょうか?マーティンズビルと同じショートトラックでも、ブリストルはコーナーバンク角が28度と急になっています。距離は0.53マイル(858メートル)です。ブリストルと言えば、なんといっても四方八方が観客席で囲まれたところではないでしょうか?アメリカンフットボールの試合も過去には開催されたことがあります。
 ショートトラックの特徴として、ピットが両方のストレートにあります。そのため、イエロー中とグリーン中のピットの入り方に違いがあったりとほかのトラックにはないルールもあります。
 リッチモンドはショートトラックでもDシェープオーバルです。
夜のブリストルはまさに競技場と言った感じがします。

 ワンマイルオーバル

名前の通り1マイル(1.6キロ)のオーバルコースです。
ドーバーやフェニックスなどが1マイルオーバルに分類されます。1マイルオーバルにもいくつか種類があり、ドーバーは完全にコンクリート舗装されており、ハイバンクです。フェニックスは最近改修されましたが、コースの長さなどは変わっていません。ターン1からターン2の間にスタートフィニッシュラインを変更し、ターン4からターン1にあったグランドスタンドも大幅改修しました。フェニックスの見どころはなんと言ってもショートカット。そんなにショートカットしてもいいのと思うぐらい各ドライバーがショートカットします。気になる方はフェニックスのスタートやリスタートの動画を探してみてください。
2019 NASCAR Cup Series Schedule - Dover International Speedway
コンクリート舗装されたドーバー。モンスターマイルとも呼ばれています。

 インターミディエートオーバル

NASCARカップ戦では一番多くみられるレーストラックです。シカゴランド、ケンタッキーなどのDシェープオーバル。Dの形をしていることからDシェープオーバルと呼ばれています。シャーロット、テキサス、アトランタなどはクアッドオーバルと呼ばれており、Dシェープオーバルの湾曲している部分(ホームストレッチ)が少しだけ直線になっています。他にも、ダーリントンなどの卵型をしたオーバル(形は茂木に似ている?)やホームステッドなどのホームストレートとバックストレートが平行なオーバルなど様々なオーバルがあります。

 2マイルオーバル

2マイルオーバルはインターミディエートに分類されるのかスーパースピードウェイに分類されるのか曖昧なところではありますが、ここでは2マイルオーバルとして紹介させていただきます。フォンタナやミシガンが2マイルオーバルに分類されます。NASCARで速度が最も速くなることも。ターンが比較的広いために走れるレーンが3つぐらいあり、ドライバーによっては大外をずっと走っていることもあれば、インサイドを走っているドライバーなど、その日のマシンによって様々なので見ていて面白いレーストラックでもあります。
Action-packed weekend on tap for Michigan International Speedway ...

 スーパースピードウェイ

インディアナポリスやポコノがスーパースピードウェイに分類されますが、スーパースピードウェイと言えばデイトナとタラデガだと思います。デイトナ500は開幕戦にしてアメリカで一番人気と注目されるレースです。どれも長さは2.5マイル(4キロ)またはそれ以上と非常に大きいレーストラックになっています。ポコノはトライアングルオーバルと呼ばれており、3つしかターンがなく各ターンもバンクがそれぞれ違うのでトリッキートライアングルと言われています。
 デイトナとタラデガはハイバンクでハイスピードのこれぞNASCARと言ったレースが見れます。速度がですぎることから、デイトナとタラデガではリストリクタープレートというプレートをエンジンに挟み馬力を下げてレースが行われます。常に2ワイド3ワイドを見ることができ誰が勝つかわからないレースになっています。そして、ドラフティングが重要なレースであり、信頼されていないドライバーは後ろから押してもらえなかったりし隊列から仲間外れにされたりするのでドライバー同士の人間関係も見ることができます。
 スーパースピードウェイではブラッドケセロウスキー、リッキーステンハウスJr.やライアンブレイニーが得意としている印象があります。特にケセロスキーがリーダーになった時のサイドドラフトの使い方やブロックの仕方が絶妙です。
Daytona International Speedway Track Tours | Daytona Beach, FL 32114

他にも、ロードコースなどがありますが今回はオーバルのみを紹介しました。次回にロードコースなどを紹介します。

2020年7月11日土曜日

NASCAR 観戦ポイント①

 NASCARにはたくさんの見どころがある反面、他のレースにはない独自のルールなどがありわかりにくい場面があります。NASCARの見どころを理解し楽しく観戦できるように、何回かに分けてNASCARの魅力、そしてルールについてご紹介します。
NASCARにはARCAやヨーロッパシリーズなどを含めるとたくさんのカテゴリーがありますが、ここではNASCARカップ戦をメインに書かせていただきます。

 今回はピットについてです。
 NASCARの見どころの一つであるピット作業。ピットでの基本作業はタイヤ交換、燃料給油が主な作業です。その他にも水温を調節するためのシールをフロントグリルに張ったり、屋根に棒を突き刺しマシンのアジャストなども行います。また、タイヤ交換には4タイヤと2タイヤ交換があり、グリーンホワイトチェッカー(残り周回が残りわずかな時に、イエローチェッカーではなく残り2周をグリーンで争うこと)など周回数が残りわずかな場合などは賭けで2タイヤを選択するチームもあります。
 NASCARではピット作業ができる人数も5人までと制限されています。
ピットロードには速度制限もあり、速度をオーバーするとペナルティになります。ペナルティはアンダーグリーンの場合はピットスルーペナルティでイエロー中のピットスピード違反はリスタート時に最後尾になります。
NASCARでは満タンにする場合2本使用。

 ピットウインドまたはフュールウインドとは何か?

NASCARを見ているとピットウインドは45周から50周などと耳にします。ピットウインドウとは簡単に言うと、ピットに入っても良くなった周回数ということです。ピットの窓が開くと考えればわかりやすいかもしれません。タイヤはきついがピットのウインドウが開くまで待てなどチームから無線が飛んでくることもあります。
ピットウインドウが45周から50周と言われれば、満タンで走れる周回数が45周から50周ということになります。ピットウインドウが45周なのに20周目などに入るマシンは調子が悪いことになります。または、イエローを見据えて早めにピットなど。
 しかし、NASCARでは雨などで予選や練習走行ができなかった場合、コンペティションコーションと呼ばれるイエローフラッグがあり、ステージ1などではピットウインドを気にせずに走ることも良くあります。コーションがなくロングランが続くレースでは各チーム作戦が分かれ燃費レースになる場合などは満タンで走れる周回数(ラストピットの周回数)を見るとレース展開がわかりやすくなります。さっきまで20位後方を走っていたのにリーダーになっているマシンは数周ピットタイミングがずれていたりします。よく予選順位が35位などでピットタイミングをずらしたりトップオフ(後で説明)をすることでレースをリードするマシンは要チェックです。レース中にはNASCARホームぺージまたはアプリで無料で各ドライバーのラストピット周回数などが確認できます。

 イエロー中のピット作業
 イエローコーションになりコース上での追い越しが禁止された場合は絶好のピットタイミングであり、40台が一気にピットに入ってきて作業する光景はいつ見ても興奮します。そんな中でイエロー中のピット作業で目にする光景ではリードラップカー(周回遅れではない車)が先にピットに入り、周回遅れのマシンはステイアウトして次の周にピットに入ります。また、ラップバックのためにピットに入らずウェーバーラウンドを選択するチームもあります。残り周回がわずかで、燃料にも余裕があるがラップダウンになってしまったチームがコーション中のピットに入らずウェーバーラウンドをします。
ウェーバーラウンドとはラップリードがピットに入ると周回遅れのマシンはピットに入らない限りラップリードの前にいることになり、リスタート前にペースカーを抜かしリードラップの最後尾につきリスタートできるシステムです。
 他にも、ラップバックする方法があります。ラッキードッグパス(何でもスポンサーがつくNASCARで家具量販店のAaronsが、このフリーパスにスポンサーとして付いていたことからラッキードッグパスと呼ばれている)があります。ラッキードッグパスとは周回遅れの先頭の一台がイエローになった場合ラップバックできるシステムです。

 イエロー中に何回もピットに入っているマシン
 イエロー中に入れるピットの回数制限はありません。そして、リードラップの後方のマシンが何台か何回もピットに入っているのを見たことはありませんか?あれは実は燃料の継足し(トップオフ)と呼ばれることを行っています。トラック上で抜くのが難しいときや、順位を下げる心配がない場合はチームの作戦としてトップオフをして賭けに出るチームがあります。雨が降ると分かっているレースなどでは、前を走っていたチームが燃料切れになりピットに入る中、トップオフをしたチームがステイアウトをして逆転勝利などもあります。
 また、トラブルを起こし修復に時間が掛かる場合にも数回ピットに入るマシンがあります。これは周回遅れにならないようにするためで、リードラップでピットに入りタイヤ交換、燃料給油を行い、一回ピットを出てもう一度ピットに入り再度、マシンの不具合をチェックしたりします。こうするっことによりリードラップのままピットアウトできることになります。
 NASCARはピットでのリペアも5分までと制限があります。過去に、テープをベタベタに貼ったり、ボンネットがないマシンなどがレースしていましたが、それらは禁止となりました。
Young guns unable to match season's success at Martinsville | News ...
NASCARらしくて好きだったが禁止になってしまいました。ほぼ原形がありません。

約8時間の末決着したデイトナ500 2021

 フロントローモータースポーツの快挙  NASCAR開幕戦デイトナ500は予定通り現地午後3時から開催された。レース開始から14周目に一回目のビッグワンが発生し、雨も降り始め、16周目でレースは中断した。約6時間の中断後、レースは再開された。再開後は14周目までが嘘かのようにシン...