NASCAR観戦ポイントパート2
今回はトラックについて紹介します。
NASCARを知らない人から見るとNASCARは同じところをぐるぐるしているだけに見えがちですが実はたくさんの種類のレーストラックがあります。オーバルやロードコースなど様々なレーストラックでレースし各トラックにドライバーの得意不得意があったり、どこでも速いドライバーなど様々で見どころの一つとなっています。
ショートトラック
まずはオーバルコースでもショートトラックと呼ばれるトラックから紹介します。NASCARカップ戦の中で最小と言われているマーティンズビルスピードウェイ。1周の距離は約0.5マイル(846メートル)です。バンクは12度と浅く設計されています。形がペーパークリップに似ていることからペーパークリップとも呼ばれることもあります。また、勝者には時計がトロフィーの代わりに贈られます。
次もショートトラックに分類されるブリストル。カーズを見た人は知っているのではないでしょうか?マーティンズビルと同じショートトラックでも、ブリストルはコーナーバンク角が28度と急になっています。距離は0.53マイル(858メートル)です。ブリストルと言えば、なんといっても四方八方が観客席で囲まれたところではないでしょうか?アメリカンフットボールの試合も過去には開催されたことがあります。
ショートトラックの特徴として、ピットが両方のストレートにあります。そのため、イエロー中とグリーン中のピットの入り方に違いがあったりとほかのトラックにはないルールもあります。
リッチモンドはショートトラックでもDシェープオーバルです。
夜のブリストルはまさに競技場と言った感じがします。 |
ワンマイルオーバル
名前の通り1マイル(1.6キロ)のオーバルコースです。ドーバーやフェニックスなどが1マイルオーバルに分類されます。1マイルオーバルにもいくつか種類があり、ドーバーは完全にコンクリート舗装されており、ハイバンクです。フェニックスは最近改修されましたが、コースの長さなどは変わっていません。ターン1からターン2の間にスタートフィニッシュラインを変更し、ターン4からターン1にあったグランドスタンドも大幅改修しました。フェニックスの見どころはなんと言ってもショートカット。そんなにショートカットしてもいいのと思うぐらい各ドライバーがショートカットします。気になる方はフェニックスのスタートやリスタートの動画を探してみてください。
コンクリート舗装されたドーバー。モンスターマイルとも呼ばれています。 |
インターミディエートオーバル
NASCARカップ戦では一番多くみられるレーストラックです。シカゴランド、ケンタッキーなどのDシェープオーバル。Dの形をしていることからDシェープオーバルと呼ばれています。シャーロット、テキサス、アトランタなどはクアッドオーバルと呼ばれており、Dシェープオーバルの湾曲している部分(ホームストレッチ)が少しだけ直線になっています。他にも、ダーリントンなどの卵型をしたオーバル(形は茂木に似ている?)やホームステッドなどのホームストレートとバックストレートが平行なオーバルなど様々なオーバルがあります。
2マイルオーバル
2マイルオーバルはインターミディエートに分類されるのかスーパースピードウェイに分類されるのか曖昧なところではありますが、ここでは2マイルオーバルとして紹介させていただきます。フォンタナやミシガンが2マイルオーバルに分類されます。NASCARで速度が最も速くなることも。ターンが比較的広いために走れるレーンが3つぐらいあり、ドライバーによっては大外をずっと走っていることもあれば、インサイドを走っているドライバーなど、その日のマシンによって様々なので見ていて面白いレーストラックでもあります。
スーパースピードウェイ
インディアナポリスやポコノがスーパースピードウェイに分類されますが、スーパースピードウェイと言えばデイトナとタラデガだと思います。デイトナ500は開幕戦にしてアメリカで一番人気と注目されるレースです。どれも長さは2.5マイル(4キロ)またはそれ以上と非常に大きいレーストラックになっています。ポコノはトライアングルオーバルと呼ばれており、3つしかターンがなく各ターンもバンクがそれぞれ違うのでトリッキートライアングルと言われています。
デイトナとタラデガはハイバンクでハイスピードのこれぞNASCARと言ったレースが見れます。速度がですぎることから、デイトナとタラデガではリストリクタープレートというプレートをエンジンに挟み馬力を下げてレースが行われます。常に2ワイド3ワイドを見ることができ誰が勝つかわからないレースになっています。そして、ドラフティングが重要なレースであり、信頼されていないドライバーは後ろから押してもらえなかったりし隊列から仲間外れにされたりするのでドライバー同士の人間関係も見ることができます。
スーパースピードウェイではブラッドケセロウスキー、リッキーステンハウスJr.やライアンブレイニーが得意としている印象があります。特にケセロスキーがリーダーになった時のサイドドラフトの使い方やブロックの仕方が絶妙です。
他にも、ロードコースなどがありますが今回はオーバルのみを紹介しました。次回にロードコースなどを紹介します。
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