NASCARは他のレースとは違いプレーオフを採用しています。プレーオフとはシリーズ終盤の10戦をチャンピョンシップのために争います。年間36戦あるうちの開幕から26戦をレギュラーシーズンと呼び、プレーオフ進出を目指して戦います。プレーオフはチャンピョンを目指して戦います。
プレーオフに出場するためには16人の中に入らなければいけません。そして、16人のドライバーによってチャンピョンシップを争うのですが、プレーオフにはラウンドが4つあり各ラウンド3戦あります。最終ラウンドは1戦のみの開催。各ラウンドで4人の脱落があり、最終ラウンドに残れるのは4人だけです。プレーオフを簡単に説明するとこんな感じです。ではポイントや16位までに入るのにはどうすればいいのか解説します。
まず、NASCARにはポイントスタンディングとプレーオフスタンディングの2つがありかなりややこしいです。他にもステージポイントを導入しており他のカテゴリーと比べるとポイントシステムがかなり複雑です。
16人から最終戦までに4人に絞られます。 |
プレーオフ出場条件(勝利)
まず初めにプレーオフに出場できる条件を説明します。確実にプレーオフに出場を決めるには勝ちが必要です。レギュラーシーズンで1勝(ポイント30位以上)すれば確実にプレーオフに出場できます。例えば、レギュラーシーズンに9人のウィナーがおり、年間ポイントランキングが25位のドライバーが1勝したとします、そのドライバーはポイントでは25位ですがプレーオフポイントでは10位につくことができます。今のシステムでは勝つと自動的にプレーオフに進出できるのでポイントをコツコツと取っていても一発逆転されてしまうこともあります。
今シーズンで例に挙げると現在ポイントランキングは19位(プレーオフ圏外)のコールカスターはケンタッキーで1勝しているので現在プレーオフ10位につけています。
プレーオフポイント
次に、ポイントでプレーオフに出場する場合です。ポイントでプレーオフに出場する場合は年間のレギュラーシーズンポイントに加えて各ステージのポイントも加算されます。NASCARは3ステージ制でレースが組まれており、1ステージと2ステージの上位10位までにプレーオフのポイントが与えられます。1位が10ポイント、2位が9ポイント、と10位まであり10位が1ポイントもらえ、プレーオフまでにポイントを稼ぐことができます。このポイントはプレーオフが始まるとリセットされます。
もう一つ、ステージ終了後にポイントがあり、ステージウィナーは1ポイント獲得でき、この1ポイントはプレーオフが始まってもアドバンテージのポイントとして加算されたままプレーオフを戦うことができます。そして、レースの勝者には5ポイントが加算され、すべてのステージを制すると7ポイントを1レースで獲得ができ、この7ポイントはプレーオフの追加ポイントとなりプレーオフを戦う中で有利になります。
レギュラーシーズンが終了するとレギュラーシリーズチャンピョンとして年間チャンピョンとは違うチャンピョンが誕生するのもNASCARの面白いところです。
プレーオフが始まるとポイントは16人全員が2000ポイントにリセットされます。この2000ポイントにレギュラーシーズンで獲得したプレーオフポイントを加算し最初のラウンドが始まります。今年を例に挙げると、未勝利でステージウィンがないマットディベネデットは2000ポイントで、リーダーのケビンハービックは2000ポイントに57ポイントのアドバンテージがあります。
今のプレーオフシステムが導入された2014年(当時はチェイス)の時にはステージ制ではなくステージポイントもなかったので、2000ポイントにリセットされ勝ち数をポイントとして各ドライバーに与えていました。プレーオフポイント導入前では未勝利ドライバーがプレーオフ最終戦まで残ることもありました。
プレーオフが始まってからもポイントのシステムは同じでステージ制のレースです。レースの勝者は次のステージに優先して進むことができます。
レギュラーシーズンではプレーオフに入るための戦いがありポイントスタンディングを見ながらレース展開を見なければいけませんが、プレーオフでは16人だけの戦い(次のラウンドでは12人、8人と減っていく)になるのでプレーオフポイントとにらめっこになります。プレーオフのレースにはプレーオフドライバー以外にも40人のドライバーがレギュラーシーズンと変わりなく出場していますが、もしプレーオフドライバー以外が勝っても途中からチャンピョン争いには加わることはできません。キャリアの1勝としてカウントされるだけです。
最終戦のポイント
最終戦で年間チャンピョンが決まるNASCAR。プレーオフの戦いを勝ち抜いてきた4人のドライバーにチャンピョンの権利があります。最終戦は簡単でこの4人のうち一番前でフィニッシュしたドライバーがチャンピョンになります。今までのややこしいプレーオフポイントなど関係なく4人の中で1番になればいいのです。今年からは最終戦がフェニックスになり新しい最終戦が見れます。
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