2021年2月3日水曜日

NASCAR2021年シーズン注目点

  NASCAR2021年の開幕も2週間と迫ってきた。

今年の開幕戦も開幕にしてシーズン最大のイベント、デイトナ500で始まる。そして、開幕前に毎年開催されるNASCAR デイトナクラッシュではオーバルではなくロードコースが使われる。

開幕前に知っておきたい注目点をまとめてみた。


今年のカギとなるのはロードコースを誰が制するか

 例年まではNASCARではロードコースは多くて3戦(去年はスケジュール変更で急遽デイトナロードコースが追加)であった。数年前まではソノマ、ワトキンスグレンの2コースのみで最近になりシャーロットのインフィールドを使ったロードコースも追加された。しかし、NASCARと言えばオーバルレースが基本で多くのドライバーがロードコースに苦しんできた。
その中、今年はロードコースレースが6戦組み込まれた。新しく追加されたコースとして、F1やインディカーも開催しているCOTA(テキサス、オースティン)やXfinityやインディカーが開催されているロードアメリカ(ウィスコンシン州)が追加された。デイトナ500の開幕後、スケジュール変更でデイトナロードコースも2戦目に変更された。
今年はロードコースで成績を残すことがカギとなるだろう。
ロードコース注目ドライバーはなんと言っても去年のチャンピョン、チェイスエリオットだろう。彼はチャンピョン獲得の勢いと共に、ロードコースは2019年のワトキンスグレンから去年初開催となったデイトナロードコース、シャーロットローバルと5戦連勝している。
NASCARカップ戦で一番ロードコースに強く勢いがあるドライバーであることは間違いない。
もう一人のロードコースでの注目ドライバーはチームペンスキーの社長、ティムシンドリックの息子でXfinityチャンピョンのオースティンシンドリックだ。彼は今年もXfinityにフル参戦が決まっているが、ペンスキーからカップ戦に数戦スポット参戦が決まった。ペンスキーはロードコースだけではなくオーバルにも参戦させるとしているが彼がロードコースで活躍するのは確実だろう。というのも、彼はロードコースを得意としており、オーバルでは勝てないなどとも言われていたが、去年オーバルでも結果を残しチャンピョンを獲得した。来季のカップ参戦もかかているので、今年のロードコースではチェイスや他のドライバーを脅かす存在になるだろう。











今年で契約が終了するドライバー

2021年シーズンが始まる前から2022年の話をするのは早い気もするが、来季のために戦うドライバーはいつもアグレッシブなので注目点だ。
まず、ウッドブラザーズから参戦しているマットディベネデットが2021年の1年契約なので、来季ペンスキーまたはほかのチームに移籍するには今年勝っておきたい。また、ウッドブラザーズから参戦が噂されているオースティンシンドリックにも負けてはならないだろう。
もう一人は、ベテランのブラッドケセロウスキーだ。彼はチームメイトのライアンブレイニーが複数年契約する中、1年延長という契約となった。スポンサーの関係もあるかもしれないが、2022年のために今年結果を残す必要があるだろう。しかし、去年はチャンピョンシップ4まで残りチャンピョンシップ争いもしていたのでまだまだ活躍できるので期待したい。そして、新しいミラーライトビール系列のビールのスポンサーも発表された。

新規一転を狙うドライバーとチーム

今年の一番のニュースと言ってもいいぐらいのニュースと言えば23XIレーシングだろう。
23XIレーシングはアメリカのみならず世界中のバスケットボールのレジェンド、マイケルジョーダンとデイトナ3勝の現役ドライバー、デニーハムリンが共同オーナーとなり設立されたチームだ。ドライバーは去年リチャードペティレーシングから参戦していたババウォレスがチームに加わる。ハムリンはプライベートでバスケをプレーしており、マイケルジョーダンもNASCAR参戦に興味がありこのような話が実現した。エンジンもトヨタということでJGRの実質的な5台目ともいえるだろう。チーム名もマイケルジョーダンの背番号23番とデニーハムリンのカーナンバー11をアルファベットで表記し23XIレーシングというのもおしゃれである。スポンサーは日本でも需要が出てきているフードデリバリーの会社でドアダッシュやドクターペッパー、コロンビア(衣服)などが付いている。











もう一人心機一転するドライバーがいる。JGRから参戦していたエリックジョーンズだ。彼はトヨタの育成ドライバーであったが、クリストファーベルにJGRのシートを取られてしまいヘンドリック移籍なども噂されたが、NASCAR7回チャンピョンのレジェンド、リチャードペティ率いる、リチャードペティレーシングから参戦する。去年はデイトナクラッシュ(ノーポイントレース)での優勝しかなく他の3人のチームメイトが1勝以上する中、あまり活躍できなかったが、実力はあり勝てていないリチャードペティレーシングをビクトリーレーンに持っていくことができるか注目だ。

カイルラーソンが戻ってくる

差別発言によりチップガナッシから解雇、NASCARからは出場停止となっていたカイルラーソンが名門ヘンドリックからNASCAR参戦復帰となる。カーナンバーは5番だ。
そして、ラーソンと言えばダートトラック。今年はロードコースの追加のほかに、春のブリストルのレースがダートで行われる。すでにブリストルには土が運び込まれ準備は整っている。すべてのドライバーが未知の中、ブリストルでのラーソンの活躍は今からでも楽しみである。

今年ルーキーのドライバー

今年のルーキーで注目なのはロスチャスティンとチェイスブリスコーだ。
まず、ロスチャスティンはチップガナッシから参戦する。勝ったときのメロンを割るパフォーマンスをカップ戦でも見たいところだ。
チェイスブリスコーはSHRから参戦する。去年はXfinityで活躍した。チームメイトにはハービックや去年ルーキーで優勝したコールカスターなどがいるのでよきライバルとなり活躍するだろう。
ルーキーではないがJGRから参戦するクリストファーベルも注目したい。

個人的に注目したいドライバー

個人的に注目しているドライバーはライアンブレイニーだ。去年はタラデガでの1勝とトップチーム、ペンスキーにいながらまずまずの成績だった。彼はチェイスエリオットと大親友で子供のころから一緒にレースをする親友でありライバルでもある。チェイスがチャンピョンを獲得したことでブレイニーも刺激されただろう。これからのNASCARをチェイスと共に率いてもらいたいと期待している。







以上。

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