334周/500マイルで争われたカップ戦。8回のコーション、1回のレッドフラッグが出る荒れたレースとなった。レースを制したのはリチャードチルドレスレーシングのオースティンディロン。2018年のデイトナ以来の優勝となった。そして、同じくリチャードチルドレスレーシングでルーキーのタイラーレディックが2位フィニッシュ。リチャードチルドレスレーシングの1‐2フィニッシュとなった。
レースはステージ1とステージ2はライアンブレイニー(ペンスキー)が速くレースを支配した。レーストラックが新しく改修されバンクが浅くなったことでタイヤの持ちが厳しいとされていたテキサス。今回は、意外にもタイヤのたれが少なく、4タイヤチェンジと2タイヤ、ノータイヤチェンジの差が少なく見えた。実際に、307周目のイエローのピット作業ではタイラーレディックは燃料のみでピットアウトしトップに浮上。オースティンディロンは2タイヤを選択した。2タイヤでも速さに著しい衰えはなかった。
最後のリスタートで4タイヤを選択したカイルブッシュとジョーイロガーノがセカンドローにつけるなか、4タイヤのアドバンテージを生かし、2タイヤのオースティンディロンとノータイヤチェンジのタイラーレディックを抜くことができるか注目したが、あまり4タイヤと2タイヤの差がなく抜くことができなかった。これはリチャードチルドレスの作戦勝ちとなった。
写真:Brian Lawdermilk |
スーパースピードウェイの運で勝ったのではなく着実に1.5マイルで勝ち、力をつけている。
Brian Lawdermilk |
ジミージョンソン
レース序盤は後方から追い上げ、ペナルティもあり最後尾からの追い上げで速さを見せたジミージョンソンだったが117周目に壁にヒットしてしまい順位を落とした。結局20位完走という結果に終わった。ジミージョンソンはプレーオフスタンディングの16位におりチームメイトのウィリアムバイロンと2ポイントの差しかない。もし、16位以下のドライバーが勝ってしまうと押し出されてしまう。プレーオフ進出に向け勝ちが何としても必要な位置にいる。
また勝てなかったカイルブッシュ
速さを見せておりトップ10を走っていたカイルブッシュだったが219周目に発生したビッグワンともいえるクラッシュに巻き込まれ後退。カイルブッシュは3ワイドの真ん中になってしまい、後ろから来たエリックアルミローラ(SHR)がタイトになりカイルブッシュとコンタクト。カイルブッシュはグラスへと突っ込んでしまった。このクラッシュで後退したものの4位でフィニッシュ。悪くない順位だが勝ちが欲しいカイルには悔しい結果となった。現在はプレーオフスタンディングでは13位とまだ安全圏にはいるが17位のウイリアムバイロンから85ポイントの差だ。
レース後のインタビューで「クラッシュに巻き込まれ、どうやって4位まで上がってこれたのですか?」と聞かれ「KFB」の一言で返答。おそらく、「Kyle Fast Busch」ではないかと思う。SNS上では「Kyle F*** Busch」などとも目にした。これは勝てていないカイルブッシュを皮肉ったジョークでしょう。
写真:Tom Pennington タイトになったアルミローラに押し出されたカイルブッシュ |
次戦はカンザスでレースが行われる。同じ1.5マイルでもテキサスとは違いDシェープなので違ったレース展開になるだろう。
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