2020年11月5日木曜日

NASCAR チャンピョンシップ4進出をかけた戦い マーティンズビル

 NASCAR年間チャンピョンを決めるチャンピョンシップ4への進出をかけたラウンド8最終戦がマーティンズビルで開催された。レースは500周によって争われた。

 マーティンズビルで8人が4人まで絞られ、4人によって最終戦フェニックスで年間チャンピョンが争われる。

マーティンズビルが始める前はジョーイロガーノが1勝しており、チャンピョンシップ4進出を決めていた。残りの3席についてはシーズン9勝のケビンハービックが42ポイントのリード、デニーハムリンが27ポイント、ブラッドケセロスキーが25ポイントのリードを持っていた。5番手につけていたアレックスボウマンからカートブッシュまでは勝ちが絶対条件となっていた。

レースはチェイスエリオットの勝利で、同時にチャンピョンシップ4進出を決めた。


シーズンを支配してきたハービックが敗退

ケビンハービックは42ポイントのアドバンテージがありよほどのミスをしない限りチャンピョンシップ4進出は間違いないと思われていた。しかし、レース序盤からトラブルで2周遅れとなり、コーションごとにラッキードッグを争う悪循環へと陥ってしまっていた。レース後半には何とか同一周回でレースをしていたが、チェイスエリオットがリードしておりハービックがこのままフィニッシュした場合、ハムリンとの差が1ポイントでハービックが敗退する構図となった。最終ラップまで1ポイントの差が続き、ケビンハービックは最終ラップのターン4でカイルブッシュと接触した。ケビンハービックはレギュラーシリーズチャンピョンもとりシーズン9勝した中で最後のラウンド8で不調が続いてしまいチャンピョンシップ4進出を逃してしまった。







ハムリンも危なかった。

ハムリンもハービックに続いて今シーズンをリードしてきたうちのひとりだ。そんな、ハムリンもレース後半順位を落とす場面が見受けられ、あと1ポジション落とすと脱落のところまで落ちてしまっていた。ハムリンはなんとかチャンピョンシップ4進出を決めた。





ハムリン(JGR)はレース後にペナルティを受けていたかもしれない

レース後にNASCARは無線を公開し、デニーハムリンとエリックジョーンズの間でチームオーダーがあったのではないかと調査を開始した。結果的には両方にペナルティはなかった。
調査の対象となったのは、エリックジョーンズがデニーハムリンをパスしようとしたときにチームからデニーはポイントが重要だから、抜くなよと指示があった。NASCARのルールには、いかなる状況でも100パーセントの力でレースしなければいけないと記載されている。この意味はチームオーダーの禁止、チームメイトでも自分の方が速ければ抜かなければいけないことになる。今回は両方にペナルティはなかったが、これから同じようにチームメイト同士で一方がチャンピョン争いをしている状況などで道を譲ったり、わざとパスしないことを許してしまうと台数が多いチームが有利になってしまう。シングルカーチームとマルチカーチーム公平に戦うためにもチームオーダーのルールははっきりとするべきだと思った。


チャンピョンシップ4

チャンピョンはブラッドケセロウスキー、ジョーイロガーノ、テェイスエリオット、デニーハムリンの四人で争われる。今年から、ホームステッドではなくフェニックスで争われるため、予想ができない展開だ。
ケセロウスキーとロガーノは二回目のチャンピョンを目指しており、デニーハムリンとチェイスエリオットは初タイトルを懸けた戦いとなる。
ロガーノは春のフェニックスで勝利しており、速さはある。そして、一番怖いのはケセロウスキーだ。ケセロウスキーは同じセッティング(750馬力)のショートオーバルのブリストルで勝利しており、そのマシンをバーンアウトもせずに綺麗に保ったままインタービューでもこのマシンをフェニックスに持っていくと言っていたので要注目で怖い存在となるだろう。



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