INDYCAR最終戦 セントピーターズバーグ
2020年INDYCAR最終戦がフロリダ州セントピーターズバーグ市街地コースで行われた。
例年、セントピーターズバーグは3月の開幕戦の舞台で今年も開幕戦の予定だったが前日にコロナウイルスの大流行により延期となり最終戦として再スケジュールされた。
ロングビーチ、デトロイト、トロントなどの市街地コースでのレースが中止となる中、セントピーターズバーグは観客を動員しレースを成功させた。
チャンピョン争い
今年は開幕三連勝したスコットディクソンがポイントリーダーをキープしていた。シーズン後半までディクソン有利の状態が続いていたが、チームペンスキーのジョセフニューガーデンがシーズン中盤から追い上げ見せチャンピョンシップ争いが最終戦で決着となった。
レースは荒れた展開となりイエローコーション多発となった。その中、ディクソンはしかっりと順位を守り、抜くときには仕掛ける賢く粘り強いレースを展開。3位完走で6回目のシリーズチャンピョンを手にした。
ニューガーデンは逆転チャンピョンになるためには勝ちが絶対条件であった。レース序盤はトップ10を走行していたが、チームメイトのクラッシュ、速かったアンドレッティ勢がミスでトップからいなくなる中、着実に順位を上げ80周のリスタートでは3位リスタートでターン1で前2台をインから抜きトップに浮上。パトオワードの猛追からも守り切り今季4勝目。ディクソンと並んだ。レースは制したものの、ディクソンが3位フィニッシュしたためニューガーデンの逆転とはならなかった。
ニューガーデンの勝利の意味
ディクソンの6回目のチャンピョンはあと一回で伝説のドライバーAjフォイトの7回チャンピョンに並ぶ偉業である。そして、6回すべてのチャンピョンをチップガナッシから参戦し獲得している超人であり勝利を称えたい。しかし、本当にすごいのはニューガーデンだと思う。
ニューガーデンは惜しくも16ポイント差でディクソンに敗れ3回目のチャンピョンはお預けとなった。ニューガーデンには相当なプレッシャーがあったであろう。予選ではポールを狙わなければいけない状態でチームメイトのウィルパワーにポールポジションを奪われ、予選はディクソンより上だったが決勝では絶対勝たなければいけない状態であった。結果的にはチャンピョンにはなれなかったが、勝たなければいけないレースで勝ったことには大きな意味がある。焦らずにレース後半までしっかりと走り、仕掛けるところで仕掛けレースを制する能力は本当にすごい。来年は再びチームペンスキーは4台体制となり恵まれた体制となる。今季はチームメイトのウィルパワー、サイモンパジェノがそれぞれ一勝はしたもののディクソンに敵う速さはシーズンを通してあまり見受けられなかった。
その中でディクソンと並び4勝挙げたニューガーデン。来季も注目である。欲を言えばそろそろインディ500の勝利も見たいところ。
以上。
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