2020年7月8日水曜日

ダブルヘッダーはこれからのトレンドとなるか?

 先週、NASCARカップ戦とインディカー初のダブルヘッダーがインディアナポリスで開催された。土曜日にインディカーとNASCAR Xfinityシリーズがロードコースでレースを開催し、日曜日にNASCARカップ戦がオーバルで伝統のブリックヤード400が開催された。
結果的には成功だったと言える。現地はNBC(地上波)でレースを放送した。インディGPはこの2年間で視聴者が40パーセント増加したと発表。視聴者数は114万5000人だった。Xfinityレースの視聴者は169万人だったと発表。NASCARは悪天候で開始時間が少し遅れ
たが視聴者は434万人だった。現地地上波ということとアメリカの独立記念日だったということもありかなりの人数がレースを視聴していたことになる。

インディカーとNASCARのダブルヘッダーはこれからのトレンドとなるのか?
将来的に十分と可能性はあると考えられる。オーバルでのレースをメインとしているNASCARとオーバルでのレースが減少傾向にあるインディカーだが、今後ダブルヘッダーを開催する可能性は十分にある。今回は無観客だったが、実際にインディカーファンがレースに足を運べばNASCARの魅力を知ることができ、普段はインディカーを見ていないNASCARファンもインディカーを現地で見ることで新たなファン獲得につながる。今回はテレビ放送だったが、ダブルヘッダーをすることでいつもより注目され新たなファン獲得にもつながったのではないだろうか。
 また、インディアナポリス以外にもシャーロット(1.5マイルオーバル)ではNASCARは秋のレースでロードコースを使ってレースを開催している。去年はジョセフニューガーデンがNASCARのレース前にインディカーで数周走った。そして、Xfinityレースはミッドオハイオ(インディカーも開催)でもレースをしており、インディカーとXfinityのダブルヘッダーの機会も増えるのではないか。シャーロットでのダブルヘッダーなども十分に考えられる。NASCARも現在は2戦の常設ロードコース(ソノマとワトキンスグレン)とシャーロットローバルの3戦だけがロードコースである。NASCARは将来的にロードコースでのレースを増やそうとしているので、インディカーとのダブルヘッダーは十分にある。

NASCARのダブルヘッダーレースも今後増えるのか?
 先週、ポコノで行われたダブルヘッダーレース。NASCARは比較的長距離(500マイルや400マイル)を走るレースが多い。伝統のコカ・コーラ600は600マイルでレース時間も4時間や5時間になる。これらの伝統レースは長くても伝統があり見ているファンを楽しませる場面がある。しかし、最近はハイダウンフォースパッケージがマシン同士のパッシングを難しくしていることもあり長時間のレースに飽きているファンもSNSを見ると見受けられる。そこで、これからはダブルヘッダーを開催することで距離を縮小したレースも増えるのではないかと思う。長くても3時間ぐらいのレースが見ている側としてはちょうどいい長さかもしれない。

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