2020年7月1日水曜日

NASCAR コーンの導入?

 NASCARのオールスターレースでコーンの導入が検討されています。
今年のオールスターレースは例年通りにシャーロットではなくブリストルで開催されます。ブリストルでは3万人のファンも動員すると発表されています。

そもそも、コーンとは何か?
 コーンとはリスタート時に全員がインサイドかアウトサイドを選べるシステムです。リスタート前にコーンが置かれ、ドライバーがインサイドかアウトサイド、自分のスタートしたいレーンを通ることからコーンと呼ばれています。
 

 現在のNASCAR3大シリーズではコーンルールは適応されていません。現在はリーダーのみがアウトサイドかインサイドを選択でき、残り後ろは奇数がアウトサイド、偶数がインサイドと決められています。ダートのスプリントカーなどローカルトラックではよく採用されているルールです。レースを面白くする役目も果たしています。リスタート時にトップ5全員がインサイドを選択した場合、6番手にいたドライバーは賭けでアウトサイドを選択し一気にフロントローに出ることができます。
 コーンが採用される経緯としては、ショートトラックではインサイドレーンが有利に働くことが多く、アウトサイドが遅れる傾向などがありレースを面白くするために採用されています。https://youtu.be/W7Xieev7CvI
コーン制度についての動画です。Youtube より。
カップ戦では初の試みになるので楽しみです。様々な意見があるとは思いますがオールスターレースなので試みの一つとして楽しめるのではないでしょうか。

2020年6月30日火曜日

NASCAR 一連の騒動

 現在、アメリカのみならず世界中で人種差別に対する反対運動などがおこなわれている。そんな中、アメリカのNASCARでは人種差別に関する出来事が起こった。
 さかのぼること約2週間前、NASCARカップシリーズはアラバマ州のタラデガで6月21日、日曜日にレースが行われる予定であたっが雨のため順延し翌日、月曜日にレースが開催された。そのタラデガのガレージで自殺用の縄が発見された。(のちに、人種差別に対するものではなかったと報告されている。)発見された場所がババ ウォレスJRのガレージであった。彼は、NASCARカップシリーズ唯一の黒人ドライバーである。

一連の時系列
6月21日 午後4時30分 カーナンバー43チームのガレージに縄があったと報告
同日   午後6時   NASCARの上層部が会議、捜査
同日   午後7時30分 ウォレスにスティーブプリースから連絡
同日   午後10時40分 NASCARが声明を発表

翌日
午前10時 FBIがタラデガで捜査を開始

6月23日
4時10分 FBIが捜査結果として縄は人種差別ではなくババが対象ではないと発表

これらが一連の流れで、月曜日にはババを先頭にカイルブッシュやカイルブッシュ、ライアンブレイニーなどのカップドライバー全員とクルーそしてオフィシャルスタッフ全員でピットロードをパレードしNASCARは人種差別に反対し団結している意思を全国に見せた。

これらの出来事はオーバーリアクションだったのか?
 縄が見つかったとNASCARが報告した時はすでにアメリカの時間では夜の11時近い時間であった。しかし、SNSはNASCARの話題だけになり、日曜日の夜から月曜日までTwitterのトレンドではNASCARやババウォレスがトップであった。そして、月曜日のレース前セレモニーでNASCARドライバーによるセレモニーが行われNASCARが団結したところをテレビの前の国民は目にした。その後、FBIの報告で人種差別とは無関係と発表されると、今度は「ババが作り上げた嘘の事件だ」や「NASCARによるフェイクニュース」などSNSで取り上げられてしまった。
 確かに、ババウォレスはNASCARカップ戦の唯一の黒人であり、NASCARやSNSを見たファンがオーバーリアクションであったと感じる。あまりNASCARについて報道しないCNNでも連日、この騒動については報道しており、NASCARを普段は見ていない人たちでも関心を寄せていた。ババウォレスをターゲットとした人種差別ではなくほっとした半面、NASCARの対応やババウォレスを責めるようなツイートなどがあったのも事実であり、その原因を作ってしまったのが思い込みやオーバーリアクションではないだろうか。
しかし、私はNASCARによるレース前のあのパレードは縄のニュース関係なく、心を動かされ正しい行動だったと思う。

 今後のNASCAR
 NASCARはいまだに南部での人気が強く、9割以上が白人ファンという事実があり、南軍旗を禁止にしたことによるデモがタラデガのトラックの周りでも起こっていた。
 南部にファンが多いNASCARで南軍旗の禁止に踏み切ったNASCARは高く評価できる。また、NASCARはアトランタのレース前に声明を出しており、NASCARは人種関係なくすべての人々を歓迎すると声明を出した。
 私が望むのは、NASCARという素晴らしいレースを人種、国籍関係なくすべてのNASCAR好きのファンたちが楽しめるようになってほしい。
 NASCAR FOXのアナウンサーのマイクジョイのレース前のスピーチの一文を紹介し、この記事を終わらせたいと思う。
「一度、レースが始まりウインドネットを閉めれば、レースは平等である。黒人、白人、褐色、黄色人種関係なく、すべてのドライバーが6フィートで240ポンド、600馬力である。彼らはレーサー、全員我々のヒーローだ」とスピーチした。

2020年4月28日火曜日

チップガナッシ#42にマットケンゼスを起用

 チップガナッシレーシングは#42にマットケンゼスを起用すると発表しました。チップガナッシレーシングの#42にはカイルラーソンがフルタイムで出場していましたが、先週のiRacingのストーリーム中に人種差別用語を言ってしまいチームが契約解除をしました。
 その後、#42にはXfinity,トラックシリーズに参戦しているロス チャスティーンが代わりにドライブするのではないかと言われていましたが、若手ではなくベテランのマットケンゼスの起用を発表。ケンゼスは、「予想もしていなかった機会だが、よく考えた結果、タイミングと機会がレースに戻るにはベストタイミング」と声明を発表。#42のスポンサーであるCredit One Bankもサポートの続行を表明。
https://twitter.com/CreditOneBank/status/1254875704774275074?s=20

 
 なぜ若手ではなくベテランの起用に至ったのか?
 1番の候補の予想として若手のロス チャスティーン。私もロス チャスティーンが代わりに出場すると考えていました。カップ戦にはデイトナで怪我をしたライアン ニューマンの代わりに#6から参戦していましたが、昨日ライアン ニューマンの復帰が発表され、チップガナッシからのカップ戦参戦は確実と思われていました。
 ロス チャスティーンを起用しなかった理由としては、チップガナッシは若手よりも経験豊富でチャンピョンシップを戦えるドライバーを望んでいたことです。ケンゼスは二年間のブランクがありますが、665戦出場、デイトナ2勝、チャンピョンと輝かしい成績を持っています。チップガナッシとしては若手を乗せるリスクよりNASCARを知り尽くしたベテランを乗せたほうが良いと判断したのではないでしょうか。一部報道によると、カール エドワーズとも交渉していたと報道されています。https://twitter.com/JennaFryer/status/1254803004982808582?s=20
 もう一つの大きな理由として、ロス チャスティーンの契約の問題です。2020年シーズンはKauling レーシングとフルタイム契約をしており、Xfinityのフルタイムドライバーをチップガナッシが乗せるとなるとスポンサーの問題、Kauling レーシングの後釜などいろいろな問題が発生からだと考えます。
 現在、NASCARカップ戦は新型ウイルス感染症の影響で4戦しか開催していないので、マット ケンゼスが第5戦から参戦しても十分にチャンピョンシップ候補として戦うことは可能です。
 

約8時間の末決着したデイトナ500 2021

 フロントローモータースポーツの快挙  NASCAR開幕戦デイトナ500は予定通り現地午後3時から開催された。レース開始から14周目に一回目のビッグワンが発生し、雨も降り始め、16周目でレースは中断した。約6時間の中断後、レースは再開された。再開後は14周目までが嘘かのようにシン...