2020年7月10日金曜日

スポーツ再開の先駆けとなったNASCAR

 コロナウイルスパンデミックの影響で世界中のスポーツが中止、延期となった。その中、NASCARはいち早く再開に踏み切り、スポーツ再開の先駆けとなった。NASCARは3月に延期が発表されてから約3か月間レースを行わず、5月にダーリントンのレースで再開した。そして、再開から約2か月が経過した。

 NASCARがおこなった対策
 他のスポーツが自粛を続ける中、再開をすることはとても思い切った判断である。そして、感染者を出してしまえば元も子もない。NASCARは再開にあたり、かなり厳しいガイドラインを発表した。
 NASCARは普段なら日曜日にレースがある場合、木曜日ごろから各チームがトラックにやって来る。そして数回の練習走行、予選などを金曜日、土曜日とこなしている。しかし、NASCARは練習走行、予選をなくしてチームとドライバーのトラック滞在時間を減らした。これにより人との接触も減った。チームメンバーには全員マスク着用を義務づけた。そして、放送も通常3人から4人いるピットレポーターも1人に制限して通常よりも人数を減らして対応した。インタビューのマイクもソーシャルディスタンスが徹底されており、1.8メートル(6フィート)の棒の先にマイクを取り付けてインタビューを行っている。また、ビクトリーレーンにもドライバーだけでチームメンバーは入れないようになっている。また、プリレースセレモニーもほとんどの場合、国歌独唱、スタートコマンドはリモートまたは録画したもので対応。
もちろん、無観客レースとなった。現在は、場所にもよるがファンが戻りつつある。しかし、まだまだ油断はできない。
レース後のインタビュー

NASCARは再開するにあたりノースカロライナ州の知事はNASCARのチームは働いていいと許可。そして、レーススケジュールを大幅に変更。各チームのショップがノースカロライナ州シャーロットにあることから、チームの移動を減らすためにサウスカロライナ州にあるダーリントンからレースは再開された。シャーロットからは車で二時間の距離なのでチームメンバーはトラックに泊まり込みはせず、レースが終わればすぐ帰るという日帰り弾丸スケジュールとなった。そして、ミッドウィークレースとして水曜日にもレースを開催した。その後も2戦はシャーロットで開催され、移動を軽減した対策を行った。その後、ブリストル、ホームステッド、アトランタ、タラデガなど各地を転々とするスケジュールになったが、練習走行、予選をなくしたワンデイレースを徹底している。

 このワンデイイベントはこれからの主流となるか?
 NASCARは年間30戦を超えるレースをアメリカ各地で開催している。ワンデイイベントをすることでチームの予算は削減できるが、ドライバーやチームにすれば情報量が少なく未知のレースとなる。(そのため、NASCARはコンペティションコーションを導入している。)2021年からネクストジェンカーが導入され、練習走行をしないとチームとしては情報量の少なさに苦戦すると考えられるが、事態を考えるとワンデイイベントはこれからの主流になるのではないかと考える。最初は練習走行や予選がなくてレースは成立するのだろうかと思っていた。以外にもレースは成立している。デメリットとしては、ワンデイレースにすると予選を決勝の前にやらないといけなくなるのでタイトなスケジュールになってしまう。現在はくじ引きや決勝レースのフィニッシュ順を逆にしたりして、予選の代わりとしている。
 
 いつ頃から観客を招き入れることができるか?
 現在はほとんどのレースで無観客である。ホームステッドとタラデガでは数千人程度を招待。レーストラックに入るには体温テェックがあり、マスクの着用も義務付けていた。
ブリストルでオールスターレースが開催されるが、ファンのアテンドを3万人まで許可した。8月に開催されるインディ500もインディアナポリスのキャパシティーの半分のチケットを販売したと発表。だんだん戻りつつあるファンだが、まだ厳しい状態が続いている。

フロリダに住んでいる友人に現在のフロリダの様子を聞いてみた。
友人はオーランド在住なのでデイトナなどに近い。
フロリダはホームステッドマイアミで1000人のファンを招いてレースが開催された。
現在の様子を聞いたところ、レストランなどは段階的にオープンしており店内でも食べれるようになったと言っていた。これを聞くと大丈夫そうと思うかもしれないが、外に出る際にマスクをしている人が少ないと指摘していた。フロリダはアメリカで1日の感染者数が最も多い週になってしまった。
 今回のコロナウイルスがアメリカでも広がり、マスクを着けないアメリカ人でもマスクは身近な存在になりつつあるが、まだ多くの人はマスクを日常的につけるという習慣が日本人ほどはないようだ。段階的に経済活動が再開しているアメリカだがスポーツの観客動員は解決策が完全に見つかるまでは難しそうである。

2020年7月9日木曜日

NASCAR 8月のスケジュールを発表

 ジミージョンソンがケンタッキーから復帰
 スケジュールの話の前にジミージョンソンのことから。
 金曜日にコロナウイルスの陽性反応が出たジミージョンソンが二回の検査が両方とも陰性だったことからカンザスでのレース出場が許可された。
 金曜日に陽性反応が出てインディアナポリスで開催されたブリックヤード400は欠場したが、月曜日と火曜日に検査を行い両方とも陰性であった。
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NASCAR 8月のスケジュールを発表
 8月のスケジュールが発表されレギュラーシーズンのスケジュールがすべて発表された。プレーオフのスケジュールはまだ発表されていない。
早速発表されたスケジュールを見ていこう。
8月8日、9日ミシガン(2マイルオーバール)でダブルヘッダーが開催される。そして、なんとデイトナのロードコースでレースが開催される(カップ戦は8月16日)。本来は2021年シーズンの開幕前に行われるブッシュクラッシュでロードコースレースでレースをすると発表していたが早くもポイントレースでの採用となった。これには、ワトキンスグレンで開催予定だったレースがニューヨーク州の規定により開催できなくなり、代わりとしてデイトナのロードコースでの開催になったと考える。そして、デイトナロードコースでのレースはカップ戦以外に、ARCA、トラックシリーズ、Xfinityとすべてのカテゴリーが走ることになる。デイトナのあとにドーバーでダブルヘッダーを開催し再びデイトナに戻ってくるスケジュールとなった。レギュラーシーズン最終戦はデイトナのオーバルコースで争われることになる。

デイトナのロードコースはカイルブッシュなどが24時間レースで経験があるもののストックカーでの経験はない。ほとんどのドライバーがデイトナロードコースでの経験はなく、NASCARが走るのも初めてなためどうなるか今からでも楽しみである。

ARCAとトラックシリーズはゲートウェイでインディカーとダブルヘッダーレースに。
 レギュラーシーズンの最終戦はプレーオフのポイントバブルにいるドライバーたちがプレーオフ進出のために戦うので注目である。
昨日のブログにてNASCARのダブルヘッダーもこれから増えるかもしないと書いたがスケジュールを見ると2戦がダブルヘッダーになっている。コロナウイルスの影響でミシガンは6月のレースが開催できなかったこともあり今回はダブルヘッダーになったと考えられるが、ダブルヘッダーは来シーズンも採用されるかもしれない。ちなみにミシガンのレースはFireKeepers Casino 400とConsumers Energy 400と400マイルの長いレースかと思ったら400キロ(312マイル)だった。さすがに2日で800マイルのレースはドライバーにも辛い。ファンとしても300マイルのレースなら飽きることなく見ることができるだろう。
 

2020年7月8日水曜日

ダブルヘッダーはこれからのトレンドとなるか?

 先週、NASCARカップ戦とインディカー初のダブルヘッダーがインディアナポリスで開催された。土曜日にインディカーとNASCAR Xfinityシリーズがロードコースでレースを開催し、日曜日にNASCARカップ戦がオーバルで伝統のブリックヤード400が開催された。
結果的には成功だったと言える。現地はNBC(地上波)でレースを放送した。インディGPはこの2年間で視聴者が40パーセント増加したと発表。視聴者数は114万5000人だった。Xfinityレースの視聴者は169万人だったと発表。NASCARは悪天候で開始時間が少し遅れ
たが視聴者は434万人だった。現地地上波ということとアメリカの独立記念日だったということもありかなりの人数がレースを視聴していたことになる。

インディカーとNASCARのダブルヘッダーはこれからのトレンドとなるのか?
将来的に十分と可能性はあると考えられる。オーバルでのレースをメインとしているNASCARとオーバルでのレースが減少傾向にあるインディカーだが、今後ダブルヘッダーを開催する可能性は十分にある。今回は無観客だったが、実際にインディカーファンがレースに足を運べばNASCARの魅力を知ることができ、普段はインディカーを見ていないNASCARファンもインディカーを現地で見ることで新たなファン獲得につながる。今回はテレビ放送だったが、ダブルヘッダーをすることでいつもより注目され新たなファン獲得にもつながったのではないだろうか。
 また、インディアナポリス以外にもシャーロット(1.5マイルオーバル)ではNASCARは秋のレースでロードコースを使ってレースを開催している。去年はジョセフニューガーデンがNASCARのレース前にインディカーで数周走った。そして、Xfinityレースはミッドオハイオ(インディカーも開催)でもレースをしており、インディカーとXfinityのダブルヘッダーの機会も増えるのではないか。シャーロットでのダブルヘッダーなども十分に考えられる。NASCARも現在は2戦の常設ロードコース(ソノマとワトキンスグレン)とシャーロットローバルの3戦だけがロードコースである。NASCARは将来的にロードコースでのレースを増やそうとしているので、インディカーとのダブルヘッダーは十分にある。

NASCARのダブルヘッダーレースも今後増えるのか?
 先週、ポコノで行われたダブルヘッダーレース。NASCARは比較的長距離(500マイルや400マイル)を走るレースが多い。伝統のコカ・コーラ600は600マイルでレース時間も4時間や5時間になる。これらの伝統レースは長くても伝統があり見ているファンを楽しませる場面がある。しかし、最近はハイダウンフォースパッケージがマシン同士のパッシングを難しくしていることもあり長時間のレースに飽きているファンもSNSを見ると見受けられる。そこで、これからはダブルヘッダーを開催することで距離を縮小したレースも増えるのではないかと思う。長くても3時間ぐらいのレースが見ている側としてはちょうどいい長さかもしれない。

約8時間の末決着したデイトナ500 2021

 フロントローモータースポーツの快挙  NASCAR開幕戦デイトナ500は予定通り現地午後3時から開催された。レース開始から14周目に一回目のビッグワンが発生し、雨も降り始め、16周目でレースは中断した。約6時間の中断後、レースは再開された。再開後は14周目までが嘘かのようにシン...