ジミージョンソンは今年でNASCARからの引退を表明しており、シーズン開始前からも他のレースカテゴリーに興味を持っていた。特にオープンホイールに興味を持っており、去年のインディ500のプラクティスやCOTAで行われたテストに足を運んでいた。
コロナウイルスのパンデミック前にはアラバマでマクラーレンからインディカーのテストが予定されていたがパンデミックの影響で白紙となっていた。その後、NASCARも約2か月間の間レースが中断する中、インディカーとNASCARではiRacing(本格的なビデオシミュレーションゲーム)でレースが開催された。そのiRacingにジミージョンソンも参戦。ジミージョンソンはNASCAR仕様のシミュレーションではなく本格的なフォーミュラカー仕様のシミュレーションを利用していた。
NASCARとインディカーが再開され、初めてIMSでダブルヘッダーが開催された中、ジミージョンソンがチップガナッシレーシングからインディカーのテストを行うと発表された。しかし、IMSでのレース前にジミージョンソンにコロナウイルスの陽性反応が出たことで、レースも欠場しテストも再び延期となった。そして、今回アメリカ現地火曜日にIMSでテストが行われた。テストにはスコットディクソンがレーシングアドバイザーを務めるなど本格的にテストが行われた。
チップガナッシレーシングは今季開幕四連勝しており、インディカーでは勢いにのっているチームだ。一方NASCARではカイルラーソンの問題などありゴタゴタのシーズンだが決して弱いチームではない。
今後のジミージョンソン
ジミージョンソンは今年でNASCARを引退すると発表している。そして、コロナパンデモニウムの影響で引退しないなどのうわさもあったがFOXのインタビューではNASCARからは引退するが他のレースには興味がありドライバーは引退しないと答えている。また、インディカーに興味があり今回テストしたが、スーパースピードウェイなどのオーバルコースには興味がないと答えていた。しかし、最近になりインディ500の出場も噂されている。エアロスクリーンが導入され安全性が向上しオーバルでの大きな事故も防げるようになったからではないかといわれている。
現在、ジミージョンソンはNASCARでは少しスランプに陥っている。最後に勝ったのが二年前のドーバーでそれ以来勝利がない。クラッシュも目立つレースが多くなり、今シーズンはリードラップを走行中に周回遅れと絡みクラッシュなどトラブルが目立っている。NASCAR歴代最多の7回という輝かしい功績を持ったドライバーで20年近くNASCARだけで戦ってきたジミージョンソンだが、ドライバー人生の転機としてインディカーにフル参戦するのも悪くはないと考える。今後のジミージョンソンの動きに注目だ。
ヘンドリックの48はどうなるのか?
ジミージョンソンが引退することで空きが出るヘンドリックモータースポーツ。3台体制に縮小されるのか、ルーキーを起用するのか、それともベテランを起用するのか注目されてきた。今、一番有力な情報はチームペンスキーから参戦しているブラッドケセロウスキーを起用する案だ。彼はチャンピョン経験者であり、今年でチームペンスキーとの契約も切れフリーになる。ルーキーを起用するよりもベテランを起用するべきだとチームは考えていることからブラッドケセロスキーは有力な候補となっている。そして、昨日ツイートでどこのチームとかははっきりと明らかになっていないが交渉中とツイートされていたことから近日中に発表があるだろう。
ヘンドリックはジェフゴードン、デイルアンハートJr、ジミージョンソン、ケイシーケインの四強の時代から今は若手三人と一変した。他にも様々なドライバーを起用してきたヘンドリックだがこの四人がいたころのチームは黄金期だったと言えるだろう。これからのヘンドリックの動きにも注目だ。